ミッキーが自宅でまったりしていたところ、グーフィーが訪ねてきて、グーフィー宅にはおばあちゃんを泊める部屋がないからミッキー宅に泊めて欲しいと言い出す。ところがそのおばあちゃんの振る舞いは目に余るもので…というお話。

ミッキーは話によってマンションに住んでいたり、今回のように一軒家に住んでいたりと設定がまちまち。
もしかすると家をいくつも持っていて、必要に応じて住み分けているのかもしれない。

なお、原語版のグーフィー役声優であるビル・ファーマーは、このエピソードにより2015年アニー賞を受賞した。


日本語版では、故島香裕氏の吹き替え芸が秀逸。


ちょっと詳しいファンだと知っていたりするトリビアなのだが、英語版ではグーフィーはミッキーのことを「ミック」という愛称で呼んでいる。

2021-08-25
さあぁ~~~~んどうぃ~~~~っち!
しょっぱなから勝手に冷蔵庫を漁ってメガサンドイッチ作成して勝手に食べて特大ゲップをかますおばあちゃん。これは前途多難な予感。
良い子のみんなはお呼ばれした先で勝手に冷蔵庫を開けちゃいけないよ!

2021-01-05 (2)

2021-01-05 (3)
チャンネルザッピング中に表示される映像がどことなくハンナ・バーベラ風。
緑のドレスの女性が「バーベラ(日本語版ではバーバラ)」と呼ばれているから、やっぱり意識したんだろうか。

2021-01-05 (4)
ド派手な衣装と飾り立てたピアノで演奏するピアニストは、アメリカのエンターテイナー兼ピアニストのリベラ―チェ(1919-1987)へのオマージュ。
幼少時の経済的困難から普通のクラシックピアニストの道を諦めたリベラ―チェは、悪趣味なまでに豪華な衣装とパフォーマンスにより大衆人気を得て「世界が恋したピアニスト」と呼ばれた。

恋するリベラーチェ スペシャル・プライス [Blu-ray]
デビー・レイノルズ
TCエンタテインメント
2015-06-24



2021-01-05 (5)
これはアメリカではとても人気のあるモータースポーツ「モンスタートラック」。
特に「モンスター・ジャム」という大会はほとんど毎週どこかしらで開催され、テレビで放映されているほどの人気。グーフィー…じゃなくておばあちゃんも大のお気に入りらしい。というかちょっと地声漏れてる。


2021-08-25 (2)
おばあちゃん、壁に刺さる。

2021-01-05 (6)

2021-08-25 (5)
ミッキーがおばあちゃんのために用意した部屋。ベッドの上のクッションなんやねん。
「#1」は音楽記号の「シャープ」ではなく「ナンバー」を表す。つまり、「ナンバーワン・グランマ」と書いてある。なんでこんなもんが速攻で用意できるのか謎だが
もともとこんな客室があるのか、普段はミニーのための部屋なのかは不明。
小さくてわかりにくいが、よく見るとベッドサイドテーブルにグーフィーの写真が。心配りを忘れない男ミッキー。

2021-08-25 (3)
なお、おばあちゃんのお気には召さなかった模様。

2021-08-25 (7)
ミッキー宅の外観。ミシガンやカンザスなどの、ほどほどに田舎でなおかつハリケーンが多い地方では、このような平屋型の家が多いらしい。セルフリフォームが基本なので、平屋の方が自分で修繕しやすいという事情もあるそうな。


2021-01-05 (7)
まだ夜も開けていない時刻に、軍隊風起床ラッパで叩き起こされるミッキー。
荒ぶるおばあちゃんのおケツ。
赤パンや本がぺろんと床に落ちてたり、引き出しが開けっ放しだったりと、汚部屋というわけじゃないけどちょっと雑然とした感じがなんだか親近感がわく。

2021-01-05 (8)
勝手放題のおばあちゃんに、とうとう激おこのミッキー。ふわふわスリッパかわいい。
電話の横に「ミニーに電話」のメモがついてて芸が細かい。
「ミッキーマウス!」シリーズはキャラクターの住居や内装がいちいち凝ってて大変楽しい。

2021-01-05 (9)

2021-08-25 (8)
朝食イベントにあっさり懐柔されてしまうミッキー。ちょろかわいい。
日本人の感性としては「ホットケーキにシロップとベーコンエッグを同時に!?」と思ってしまうが、アメリカでは割とスタンダードなメニューらしい。甘じょっぱい。
些細なことだが、おばあちゃんのキャラデザは基本シッポがないのだが、ここだけ作画ミスでシッポが出ている。

2019-07-19 (11)
今作の顔芸。おいしそう。

2021-01-05 (12)
あれれ~? グーフィーに電話をかけたのになんでおばあちゃんが喋ってるのかな~?(白々しい)
レトロな形の電話。二人でテレビを見ている最中にすでに置いてあったが、グーフィーの私物なのか。もしかして持ち歩いてるのか。

2021-08-25 (12)
ぶちキレたミッキーは、グーフィーの変装をあばきにかかる。
おばあちゃんの髪の毛を引っ張ったときにひっつめピンがばらばらと飛び散る描写が、なんかうまく言えないけどすごく好き。

2021-08-25 (10)
あっ…

2021-08-25 (13)
親友のおばあちゃんに暴力をふるってしまった自分を責めて泣き濡れるミッキー。
ちなみに落っこちてるのはテレビガイド。その辺にコンセントがちゃんとある生活感好き。

2021-08-25 (15)
は?

2021-08-25 (16)
お金をもらったドナルドが無言で出て行くときにかかるファンファーレは、どっかで聞いたことがある気がするんだけどなんだっけ。
ドナルドはこの回以降のエピソードでも、しばしばセリフなしでカメオ出演するようになる。
窓から去っていくドナルドが見えるの細かくて好き。

2021-01-05 (14)
グーフィーの家。何を好き好んでこんなじめじめしたところに住んでいるのか。
スマブラXにこんなステージなかった?



2021-08-25 (17)
内装はこんな感じ。ミッキー宅よりさらに貧乏ったらしくてあちこちにゴミが落ちている。掃除しろ。
グーフィーも話によってこの沼屋敷だったり、アパート暮らしだったりするのだが、基本的にはいかにも独身男らしい、とっ散らかった(ソフトな言い方)住まいとなっている。
一応フォローしておくと、グーフィーの「モテない独身男」というイメージはこのシリーズに限ってのことで、クラシック短編や映画では普通に結婚してて息子もいたりする(シングルファーザー設定のこともある)。






2021-01-05 (15)
閲覧注意(遅いわ)。なぜかここだけ実写。
一説では「スポンジボブ」シーズン2第25話「イモムシちゃん」で、蝶がどアップになったときのシーンが元ネタとも。




2021-01-05 (16)
結局、二人そろってドナルドの家に押しかけ居候するというオチ。ミッキーは自分ち帰れよ。
何気にミニーとおそろいのデザインの帽子と服。

この回では出てこなかったが、ドナルドは岸辺につないだ船をそのまま自宅としている。マリン風で統一したなかなかオシャレな内装。背景のボトルシップは、「リスの船長」(1956年)に出てきたものと同じ。



日本語版での前作エピソードにあたる第26話(ただし英語版ではこのエピソードの次作にあたる)では、この住居兼船はボロボロにされたあげく海に沈没してしまう。